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アプローチショットの精度を左右するウェッジ選びにおいて、クリーブランドのウェッジは多くのゴルファーから厚い信頼を寄せられています。
長年定番として愛されてきた「RTX」シリーズから、2025年に登場した最新の「RTZ」シリーズへと切り替わったことで、どちらを選ぶべきか迷われている方も少なくないのではないでしょうか。
ウェッジはスコアメイクの要であり、打感やスピン性能の違いは、グリーン周りでの自信に直結します。
本記事では、これまでの実績あるRTXシリーズと、最新技術を搭載したRTZシリーズの決定的な違いを整理し、それぞれの特徴を比較検証していきます。
新しいモデルがどのような進化を遂げたのか、そして自分にはどちらが適しているのかを見極めるための判断材料を詳しく解説します。
クリーブランドウェッジのRTXとRTZの違いとは

結論から申し上げますと、RTXとRTZの主な違いは、「シリーズの位置づけと、採用されている素材、それに伴う打感および重心設計の最適化」にあります。
RTXは、クリーブランドを代表する王道ツアー系ウェッジシリーズの名称であり、RTX 4、RTX ZIPCORE、RTX 6など、歴代モデルの総称として長年愛されてきました。
主に8620軟鉄などの従来素材と、RTX ZIPCORE以降に導入されたZIPCORE構造を組み合わせた、ツアープロからアマチュアまで支持の厚い実績モデルです。
その打感は、ボールをしっかり押していくような芯を感じる打感が特徴です。
一方、RTZは、2025年に登場したRTXシリーズの後継・最新コンセプトモデルで、「RTX」から「RTZ」へ名称変更された初の世代となります。
新素材「Z-ALLOY(ゼットアロイ)」を導入することで、さらなるソフトな打感と、より精密な重心コントロールを実現。
RTX 6やRTX ZIPCOREの正常進化版でありつつ、打感・寛容性・スピンの安定性をさらに高めたフラッグシップモデルとして位置づけられています。
単なる名称変更ではなく、素材から設計思想そのものがアップデートされている点が最大の違いと言えます。
RTXが王道のウェッジとして非常に高い完成度を誇るのに対し、RTZは最新の技術とゴルファーのプレースタイルに適応するための進化を遂げた、まさに「次世代RTX」であると整理できます。
RTXが操作性を重視した『操作して曲げて使う』という側面を持つ一方で、RTZは『狙ったところに安定して落とす』という、より高い安定性と再現性を追求したコンセプトを持っていると言えるでしょう。
なぜRTZは打感とスピン性能を両立できたのか

RTZがこれまでのシリーズと一線を画している理由は、採用された新素材と構造設計にあります。
ここでは、その技術的な背景について掘り下げて解説します。
新素材Z-ALLOYの革新的な役割
RTZに採用された新素材「Z-ALLOY」は、従来の8620軟鉄と比較して炭素含有率が高く、わずかに低密度で軽いという特徴を持っています。
この特性により、ヘッドの重量配分をより柔軟に設計することが可能になりました。
多くの試打レポートにおいても、「ボールがフェースに乗る感覚が非常に強く、吸いつくようなソフトな打感が得られる」という声が寄せられています。
メーカーの説明では、前作RTX 6と比較して約10%ソフトな打感を実現しているとのことです。
インパクト時の振動が抑えられることで、より繊細なタッチを求めるゴルファーにとって大きなアドバンテージとなるはずです。
また、Z-ALLOYは錆に強いという特性も持ち合わせており、ウェッジの性能を長く維持する上でも貢献しています。
このZ-ALLOYの特性により、ヘッド全体でRTX ZIPCORE比で約5gの軽量化が実現されており、この軽量化とZIPCORE構造によって、さらに多くの余剰重量を生み出すことに成功しています。
重心位置の精密な設計が可能に
RTX ZIPCORE以降のモデルで採用されてきたネック内部のセラミックインサート「ZIPCORE」構造に加えて、Z-ALLOYの低密度という軽量な素材を活用することで、フェースの余剰重量をさらに増やすことが可能になりました。
これにより、ヘッド全体で約23g分の余剰重量を生み出し、理想的な重心位置へとより精密に配置することが実現されています。
特に、重心位置を『トウより上側のフェースセンター付近』に寄せることで、打点・打ち出し角・方向性・スピン量のバラつきを極限まで抑える設計が施されています。
重心位置が最適化されると、ショットの安定性が高まり、スピン性能も向上します。
打点周りの重心位置をフェースセンター付近に近づけることで、打ち出し角、方向性、スピン量のバラつきを抑え、高い再現性を実現しています。
フルショットからハーフショットまで、一定の距離感を出しやすいという点は、RTZの大きな強みの一つと考えられます。
耐久性に優れた溝設計
RTZではスピン性能を長く維持するため、錆に強いZ-ALLOY素材と、溝の加工技術がアップデートされています。
溝設計はRTXをベースに、さらなる安定性を重視した進化版となっており、最大スピン量よりも、スピン量のブレの少なさや再現性の向上に重点が置かれています。
ラウンドを重ねてもスピンがかかりにくいと感じるストレスを軽減できる可能性が高く、長期間にわたって安定したアプローチをサポートしてくれます。
ただし、一部の試打データでは、フルショット(50〜52度)の条件ではRTX ZIPCOREのほうがRTZよりスピン量が多いケースも報告されており、『新しいモデル=スピンが必ず増える』わけではない点も理解しておく必要があります。
RTZは、むしろスピン量の絶対値よりも、その安定性と再現性に重きを置いた設計と言えるでしょう。
プレースタイルで選ぶRTZとRTXの活用例
実際にどちらのモデルを選ぶべきか、具体的な利用シーンを想定して比較してみましょう。
自分のゴルフスタイルに照らし合わせて検討してみてください。
最新性能で繊細なタッチを重視するならRTZ
RTZは、「ボールをフェースに長く乗せてコントロールしたい」というゴルファーに向いています。
新素材Z-ALLOYによる約10%ソフトな打感は、グリーン周りの難しいシチュエーションで、より自信を持ってスイングすることを可能にします。
また、Z-ALLOYとZIPCORE構造によって実現された「曲がらない」「ブレない」方向性とスピン安定性は、ミスヒットへの寛容性を高め、ピンを積極的に狙っていきたい方にも最適です。
新たに追加された「ADAPTソール」により、芝が薄いライやバンカーなど、多様な場面で一貫したパフォーマンスを発揮したい方にも適しています。
実績とコストパフォーマンスを求めるならRTX
一方、これまで多くのプロやアマチュアに愛されてきたRTXシリーズは、非常に信頼性の高い選択肢です。
完成された性能は現在でもトップクラスであり、特に型落ちとなったモデルはコストパフォーマンスが非常に優れています。
例えば、RTX ZIPCOREは中古市場で1本9,000円〜13,000円程度まで価格が下がっており、「新品RTZ」か「中古RTX ZIPCORE」が現実的な選択肢となる場合もあります。
また、一部の試打データでは、フルショット(50〜52度)条件ではRTX ZIPCOREのほうがRTZよりスピン量が多いケースも示されており、最大スピン量を重視するならRTXも十分候補になり得ます。
「練習用として使い慣れた形状を継続したい」、あるいは「予算を抑えつつも高性能なウェッジを手に入れたい」という方にとっては、依然として賢い選択肢であり続けるでしょう。
ソールバリエーションで比較する
RTZで拡充されたソールバリエーションは、スイングタイプに合わせた微調整が可能です。
RTX時代の「LOW/MID/FULL」に加え、RTZで新たに「ADAPT」ソールが追加されました。
自分のスイングが「打ち込み型」なのか「払い打ち型」なのかによって、選ぶソール形状を変えることで、ミスヒットを大幅に減らすことができます。
RTXで既に愛用しているソール形状がある場合は、RTZで同様のバリエーションが用意されているかを確認することが、違和感なく移行するコツです。
ADAPTソールは、芝が薄いライや硬い地面、あるいはバンカーショットにおいて、どんなライからでも安定した抜けとパフォーマンスを発揮できるよう設計された、汎用性の高いソールです。
従来のLOW/MID/FULLの特性を組み合わせ、より多くのゴルファーに対応できるよう開発されました。
自分に最適なクリーブランドウェッジを見つけるために
クリーブランドのウェッジ選びにおいて、RTXとRTZのどちらを選択するかは、最新テクノロジーの恩恵を重視するか、これまで培った信頼感を重視するかという点に集約されます。
RTZは最新の素材と設計により、打感やスピン性能の安定化という面で、より現代的なゴルフに対応した進化を遂げています。
特に、これまでウェッジの打感にこだわりたいと感じていた方にとっては、RTZを手に取ることで、アプローチショットの質が向上する可能性が高いと言えます。
一方で、RTXの安定した性能を高く評価している方も多く、無理に最新モデルへ乗り換える必要がない場合もあります。
最後のアドバイスとして、可能であれば試打会などを活用し、ご自身の感覚で「打感」と「抜け」を体感してみてください。
カタログ上のスペック以上に、構えた時の顔やインパクトの感触が、ウェッジ選びには非常に重要です。
ご自身のゴルフを次のステージへ引き上げるために、新しい武器となる一本を見つけてみてはいかがでしょうか。
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